ランニ ング編

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 【5-4】  第52回愛媛マラソン完走!  その1   その2   その3   その4   その5

国道196号に戻り、27キロ通過が2時間13分33秒、そして28キロ2時間18分24秒。ここへ来て追い風に乗ったこともあり、1 キロ4分51秒は大きく、昨年よりも一気に1秒遅れまで戻す。

ところが、ここへ来て、昨年とは別の敵が現れることになる。それは、25キロ地点で負担材料だった「上り坂に下半身が付いていけない」 ということだ。心肺はまだ十分に余裕がある。だが、なんとなく下半身に踏ん張りがきかないような気がする。特に膝の真下あたりの感覚がおかしい。無理をす ると転倒するのではないか?という不安がある。このあたりは、正月の練習中の転倒が負のスパイラルになっている。

  

そ して、その不安が的中を始める。28キロ先には河野川、29キロ先には高山川、30キロ先には小高い丘、そしてその先には粟井川の小刻みなアップダウンが 始まる。上り坂の踏ん張りが利かない。ただ、ここはまだたいしたことはない。29キロ2度間23分19秒、30キロ2時間28分19秒、25〜30キロは 24分38秒、昨年よりも4秒早くなる。

さらに、旧北条市内最後の天井川である粟井川を越え、31キロ2時間33分14秒で通過すると、その先の32キロは2時間38分04秒 とペースが上がる。

この32キロ地点というのは、通常の練習時でも、ほぼ残り10キロ地点に位置づけている。つまり、これまで走って距離、これまでの疲れ の違いはあるが、ここから「あと○キロ」という感覚は全て同じだ。

残りあと10キロという響き。そして、ここへ来て昨年よりも11秒上回ってきた。これから山岳区間へと入る。今日の下半身の具合では、 特に上りに不安がある。だが、気分的にはかなり楽な状態で、トンネルへと向かう。

精神状態が勝つか、それと下半身の現実が勝ってしまうのか。トンネルへと入る。そのトンネルの出口直前に33キロ地点がある。結果は2 時間43分04秒と1キロ5分00秒。いや、この区間は上り坂だったから、次の1キロが問題だ。

だが、次の1キロこそが、トラウマの1キロなのだ。34キロ地点は大谷トンネルを出てしばらくしたところにある。私が1月4日に転倒し たのがこの大谷トンネルなのだ。だんだんと緊張感が高まる。しかも、風が舞い始めた。冗談ではない。往路ずっと向かい風だったというのに、ここで風向きが 変わってもらっては困る。

大谷トンネルは無事に通過したが、34キロは2時間48分11秒、この1キロに5分07秒かかってしまった。これはいくらなんでもまず い。昨年のラスト5キロの失速がここできたのか?

いや、まもなく給水ポイントだから、ここで予定どおり無水カフェイン錠剤を投与しよう。サプリの方はここまで順調に消費している。25 キロ過ぎのパンも食した。32キロ手前の給水地点ではブドウ糖塊も食した。このブドウ糖塊と無水カフェイン錠剤は小さなビニール袋に入れていたのだが、 30キロを超えてくると、指の感覚が鈍り、細かい作業ができなくなる。結局ビニール袋を破って錠剤等を取り出し、そのままポーチに入れることになった。こ のあたり、次回からの研究材料だろう。が、とりあえず、錠剤をうまく取り出せるかだったが、うまい具合に投薬できたまであった。

だが、それにしても、今日は暑く感じる。追い風になったところで、再び手袋をとり、腕も捲り上げる。28キロ過ぎの給水地点からは1箇 所で2度のコップをとるようになった。32キロ手前の給水の時にはおなかがたぽんたぽん状態だった。そして、この給水地点でも2度コップの水をとる。

そして35キロを通過する。ペースはどうか。35キロ2時間53分11秒、30〜35キロ24分52秒、昨年よりも4秒早い。

ペースは上がらないが、幸い落ち込むことはなかった。このあたりちょいと安心するが、いよいよ復路平田の坂が立ちはだかる。体力はまだ ある。だが、ここが本当の上り坂だ。果たして上っていけるのか。心肺は問題なくても、下半身が付いていけるのか。

正直なところ、下半身が付いてきてくれない。頂上が近づきそうで近づいてくれない。ついには、次の標識まで上半身でごまかそう、と考え る。そして、次の標識を通過したら、その次の標識を目標に走る。そして、36キロ2時間58分13秒。この1キロを5分02秒で通過する。昨年よりもこの 1キロは2秒遅いが、これは誤差の範囲だろう。むしろ、このような下半身の状況で、よくその程度のペースで走れたと思う。

そうなると、今日のところは下りでは無理をするまい。昨年は下ってから失速した。特に上りでは昨年よりも無理をしたはずだ。今日はこの 下りで体力を回復させよう。

そして、37キロを3時間02分57秒で通過。この1キロは4分44秒と昨年よりもこの1キロで4秒、通過タイムでは2秒遅くなった。 だが、ここまでは当初の(下方修正した)計画どおりのペースでやってきた。

さあ、残りは5キロ少々。ついに昨年の自分と決着をつけるときがやってきた。(2014.02.17)

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