こ のトンネル区間であるが、毎年トンネル内は歩道を走る方がいる。たしかに、車道はコンクリートであり、歩道の方が路盤が柔らかいのは判っている。だから、 私もそちらへ行こうかとも思ったが、復路ではあるものの、大谷トンネルでの転倒が頭をよぎる。特に、復路の歩道は結構路盤に微妙な段差があるため、そこに 足を引っ掛けて転倒したものと思っているから、今年はとりあえず往路も車道を走る。 さて、いよいよ第52回愛媛マラソンもいよいよ旧北条市内へとやってきた。毎年このあたりで体調を確認する。今年はトンネル内で、はじ けたように体が軽くなった。11キロ54分38秒、12キロ39分37秒と、今年はトンネル区間でペースが落ちなかった。
この12キロから19キロまでは毎年思うのだが、往路は本当に変化がない。ただひたすら我慢の区間だ。 特に、今年は向かい風が強い。ただひたすら我慢する一方で、この向かい風が後半も続きますようにと願うのみだ。 13キロ1時間04分32秒、14キロ1時間09分28秒、15キロ1時間14分24秒、10〜15キロは24分42分と昨年よりも8 秒早く通過。さらに、16キロ1時間19分19秒、17キロ1時間24分14秒、18キロ1時間29分09秒と向かい風の中、ほぼ1キロ4分55秒で走れ ている。17キロ時点で昨年よりも10秒ほと早く通過したわけだが、今年は18キロ手前の復路合流地点である北条北中の南側交差点で先頭集団に出会う。私 のタイムを考えると、先頭集団のタイムは昨年よりも早い。 先頭集団に「ファイト!」と声をかけたら、井上選手が「何?」という感じで振り向いたっけ。 さあ、いよいよ立岩川の上りに入る。今大会の35キロ試走はいずれも、国道196号のガード下から折り返している。ここから先は実に1 年ぶりだ。しかも、北東の風だ。つまり、過去4回の大会はいずれも北西の風で、若干追っているのが、ここから2キロの上り坂が完璧な向かい風となること だ。 実際、19キロ1時間34分07秒、20キロ1時間39分12秒、15〜20キロ24分48分と昨年よりも2秒遅くなる。が、これは向 かい風を考えると仕方ない。第1折り返しを過ぎれば追い風になると信じて走る。 そして、21キロ1時間44分12秒、中間点1時間44分41秒、昨年よりも4秒遅く通過する。3年前は「もう中間点?」、一昨年は 「こんなに楽なマラソンもあったものだ」、昨年は「いよいよ来たな!さあこれからだ」、そして今年は・・・実は何も感じなかった。 それは多分、これまで向かい風だったため、これから追い風になる。まだ体力はある。だが、昨年のラスト5キロの失速がどうしてもトラウ マになっているような気がしないでもない。昨年と比較して貯金はいらない。ただ、ただ、ラスト5キロスピードアップがしたい。 それだけだ。 そして、第1折り返しを過ぎ、いよいよ追い風となる。実際、22キロ1時49分07秒、下りの23キロ1時間53分47秒、24キロ1 時間58分43秒とペースが上がる。 だが、このあたりから、ここまで感じていた不安が始まる。 昨年までは、長距離試走をしても、ラスト5キロは22分前半あるいは21分台が出ていた。が、今回はどうにもラストのスピードに不安を 持っていた。その結論が出たようだ。 具体的には、25キロまでの緩やかな上り坂に対して、大腿前部にだるさを感じるようになったのだ。 その結果、25キロ2時間03分43秒、20〜25キロ24分29秒、昨年よりも3秒遅く、さらに、下りになったものの、昨年とは逆の
向かい風となった26キロでは2時間08分38秒と昨年よりもついに10秒遅くなったのだ。 だが、この先は、昨年と異なり、国道に戻れば追い風になるはずだ。そして、国道へ戻るまでの道路でそれを感じた。問題はその追い風に 乗って、この先の天井川を省エネで上っていけるのかどうかだ。(2014.02.15) |