第52回愛媛マラソンがスタートした。今年のスタートロスタイムはわずか13秒。まさにAブロックサマサマのスタートとなった。それに
しても、スタート直前、ス
タッフが優勝候補の「ナンバーカード1番の井上選手はいませんか!?」と大声をかけている。思わず、「優勝候補がおらんのかい!」周りから「どよどよ」と
いう空気が流れる。
今 年もスタート直後からどんどん抜かれていく。それは毎度のことだ。だが、今回は過去4回とは全く異なる練習をしてきた。それは、最後まで42・2キロ試走 をしなかったこと、そして最初の2・5キロの試走を一度もしなかったこと。つまり、意外に盲点となる最初の1キロの坂のペース感覚を一度も経験せずに本番 に臨んだのであった。 その1キロを(グロスタイム)5分03秒で通過。早すぎると思われた昨年よりもグロスタイムで6秒、ネットタイムで3秒早い。 フルマラソンを走るペースを考えるうえで、ポイントなるのは1〜2キロ、そして2〜3キロと考えている。だから、平和通りや国道196 号から中央通りを左折するまでは、大会を楽しむというよりは、ペースを確認するという意味合いの方が強い。そのポイントとなるところを、2キロ9分53 秒、3キロ14分43秒という、キロ4分50秒という設定どおりのペースで入ることができた。マズは成功だ。 そして、次なる問題は3・9キロにある第1給水ポイントとトイレである。実は既に平和通りで頭に汗をかき始めている。今日は予想以上に 暑くなりそうだ。そして、3キロまでの間に手袋をはずし、袖をまくり上げる。これは過去になかったことだ。これでは、第1給水地点で給水をしないわけには いかない。そして、その直後トイレに駆け込む。 このポイントは、自宅の至近距離にあり、今日も会場までの間に予行演習をしてみた。が、実はトイレの場所が昨年とは違うのだ。これは、 昨年までトイレのあった事業所がなくなり、その敷地を隣の自動車販売会社の 展示場となった。だから、その場所にトイレが設置されるであろうということは想像できる。だが、あの場所にトイレを設置すると歩車道分離ブロックが狭い。 というより、出口が後戻りする。しかも、その間給水地点が続いているから、多分ボランティアやその事業所の応援の方々が多いことも予想される。 そして、実際そのとおりであった。入口は以前からある自動車販売会社の出入口となるが、トイレが前回よりも奥まったところにある。そこ をめざして飛び込むと、案の定今年もがらがらだ。そして、入口に戻ると逆走することになるし、入ってくるランナーと交錯する。だから、今朝事前に確認した とおり、展示している自動車の間を縫って歩道へ出る。そのあたりはまだ給水ポイントだから、最悪の場合は歩道を走ることも想定していたが、幸い給水地点の 直前で車道に出ることができた。そのロスタイム約40秒も昨年並みで、4キロ20分15秒と昨年よりも4秒早く通過。これで、グロスロスタイムを含め1分 以内で全てのロスタイムが終了した。 その先を右折すると、いよいよ自宅の最接点を通過する。妻子がいるはずだが、昨年は妻子が道路を渡れなかったため、今年は道路の両方を 確認し、道路中央を走っていたこともあり、結局見つけることができなかった。実際には道路を渡っていたという。 その後も5キロ25分07秒、6キロ29分57秒、7キロ34分47秒と予想どおりの想定速度で走る。ただ、これまた予想どおり、7キ ロを過ぎ、往路平田の坂が近づいてくるあたりから、向かい風を感じ始める。 そして、いよいよ往路平田の坂が始まる。 とはいえ、特に考えることもない。特にペースがいつもと違うわけでもない。8キロ39分52秒とこの1キロを5分05秒で走れたら満足 だ。 だが、下り始めると、正面からの風を受け始める。今日の風は北西ではなく、北の風後北東の風となっている。この場所で真正面から風を受 けるというのは、あまり経験がない。前半の向かい風は予想どおりだが、北条に入ってからあまり風が強いと前半は昨年 よりも自重する判断が必要だ。 9キロ44分47秒、10キロ49分42秒で5〜10キロは24分35秒。昨年よりも1秒遅いというほぼ予想ペースだ。 そして、いよいよいつもペースを乱される「トンネル区間」へと向かう。特に、復路大谷トンネルは1月4日練習中転倒したこともあり、緊 張感が迫ってくる。(2014.02.13) |