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(以下の撮影日は特に説明がなければ旅行日) 10月14日(土)松山〜多度津間8M特急しおかぜ8号 いよいよ、今日からかずまるが同行する。今日はゆうゆうアンパンマンカーに2度乗るのだが、昨年と違って、8M出発するので、高松では2分しか乗換え時間がない。このため、松山駅の売店でとりあえず非常食を買っておかなければならない。まあ、冷たいお飲み物については、すぐ近くに自動販売機があるから、最悪は飲料水でごまかすことができる。 今日の8Mは、なんと1B、1Cである。8000系G車の場合(2000系もそうだが)B席とC席の間に通路がある。少々不便ではあるが、仕方がない。そして、1Aには、昨日窪川〜宇和島〜松山と見かけた青年が座った。これは奇遇ではあるが、まさかゆうゆうアンパンマンカーまでは同行するまい。車掌が、8Mはグリーン車、指定席車とも満席だと繰り返し放送していた。
(左:松山出発のシーン、右:高瀬で貨物列車を退避) 8Mは、昨日宇多津、今日多度津、明日児島と連続で乗車するので、車窓そのものはあまり変化がない。が、実は今日から西条祭りが始まっている。3年前は新居浜祭り、昨年、一昨年と西条祭りのフィナーレを見に行って、地元の人にお世話になった。今年も行きたかったのだが、月曜日というのではどうしようもない。仕方がないので、車窓から眺めることにしよう。 多度津を過ぎたところで、我々はグリーン車を後にして1号車へと向う。1A氏はこのまま児島へと向かうらしい。高松方面へは1〜3号車の1008Mに移動しなければならない。が、なんと6号車指定席通路やデッキに人がいると思えば、5号車自由席は満員で身動きが取れない状況になっている。下手な通勤列車並だが、元々立席をあまり想定していない車両だろうから、特に混雑して見える。が、我々はこのまま岡山方面へ行くわけには行かない。なんとか抜ければ、4号車はそこそこ空いている。で、3号車へ行くとがらがらである。あとはなんなく1号車へとたどり着く。 私は、2号車の水族館こと喫煙ルームは失敗だったのでは?と常々思っている。水族館は5号車に造り、3号車を喫煙車にするべきではなかったのだろうかと思うのである。松山〜今治間を通勤していた頃から、2号車と5号車の混み具合が違うのである。圧倒的にしおかぜ編成が混む。最近1051D出勤になって、8Mが松山駅3番ホーム向こうに留置されているのを見て、特にそう思う。いっそ、しおかぜ編成を6連、いしづち編成を2連にしてもよいのでは?と考えることがある。まあ、S1編成のこともあるし、しおかぜを6連にしたら、2M4Tで大丈夫か?という問題はあるだろうが、乗客のことだけを考えたらそうするべきだと思う。いしづち編成は2連で、1号車一部を自由席にしてもよいぐらいである。いろいろと問題点はあるだろうが、高速バスとまともに対抗するのであれば、今日の場合1〜3号車ががらがらで、5号車が超満員などということをしていれば、将来収益は伸びないと思う。
(左:予讃線松山以東唯一の海際、右:宇多津で8Mと1008Mの切り離し) 10月14日(土)多度津〜高松間1008M特急いしづち8号 そういえば、さきほど車掌は「グリーン車、指定席車とも満席」と言っていたが、1号車も満席だったのだろうか。我々が1号車に行ったときにはがらがらであった。が、そこで思い出した。確かに、松山〜宇多津間のいしづち指定席は満席であった。が、多度津〜高松間は空席があった。我々は、多度津でグリーン車を後にしたが、1号車についたときには宇多津が近くなっていた。今日は10月14日、鉄道の日である。その手の団体が乗車していたのではないでろうか。 1008Mは快調に高松をめざすが、なんとかずまるが高松到着7分前になってトイレに行きたいと言い始める。高松での乗換時間はわずか2分。最近のかずまるは学校へ行く直前になって同じようなことがよく起こる。そういう神経になっているようだ。それでも、高松駅到着直前にトイレから出させて、到着と同時に8Mを飛び出す。 我々と同じような父子がもう一組我々の前を走る。が、1008Mはほぼ定刻に到着しており、2分あればどれだけ移動できるかは判っている。実際には185系の前でかずまるの年賀状用写真を数枚撮影できるだけの余裕があった。 10月14日(土)高松〜徳島間65D特急うずしお5号 この65Dにはゆうゆうアンパンマンカーが連結されている。が、昨年同様発売と同時に売り切れになっていた。昨年は車掌に泣きついて、なんとか車内に入れさせていただいた。今年は旅行会社にキャンセル待ちをお願いしていたら、2日前の午後5時になってキャンセルが出た。結局は旅行会社が買占めをしているに違いないと思う。今日の場合は鉄道の日であるのだが、昨年の状況では1社が買い占めたのではなくて、最低3社位の旅行会社がツアーを組んでいたようだった。 が、かずまるはこれで3年連続乗車しているわけだが、実際にはこの車両に乗るのも来年が限界かな、とも思う。今年もかずまるがあきらかに最年長である。が、そうは言ってても、今年もかずまるは結局最後まで座席には戻ってこなかった。
(左:高松駅65D、右:65Dゆうゆうアンパンマンカーの内部) この高徳線には最近オレンジタウンという駅ができた。四鉄不動産と提携して(といっても、この不動産は名前から見ても明らかにJR系列会社なのだろうが)、宅地を造成して、そこに駅を造っている。 実は、最近各自治体(特に地方の自治体)では、団塊の世代の定年退職後の居住地として、ふるさとに戻ってきませんか、とか、この土地に住んでみませんか?という政策を打ち出している。愛媛県でも特に八幡浜市などは昭和35年頃には5万8000人いた人口が、昭和60年頃に4万人を切り、最終的には3万3000人位になって、隣の保内町と合併して、現在4万人の都市となっている。また、現在は西予市となっている東宇和郡も昭和35年から40年の5年間に人口が4分の3にまで減少しているのである。つまり、この時期に都市部へと流出していった人々が定年を迎え、そういう人々の住む場所を、老後の分譲地という形で受け入れようとするものである。 が、私としては、その意見には賛成だが、愛媛県の場合、公的機関が分譲する土地の場合、伊予市の上野団地や今治市の新都市計画を持ち出すまでもなく、あまりに公共交通機関の使い勝手が悪い。確かに、愛媛県では自家用車出なければどうすることもできないような構造になっているし、公共交通機関が便利な場所に住んでいても自家用車を利用する傾向にあるようだが、このようなことをしていては、一時的には居住者は増えても、将来的には定住できない、発展しないのではないかと思う。その意味でも、このように鉄道と直結したまちづくりを考えるべきだと思う。 さて、今回の私のお目当ては、なんと言っても1500系気動車である。まずは板野駅で高松行きの気動車に連結されているのが見えた。そんなに大量に投入されているわけではないから、高松行きに連結して、車両運用ができるのか?という疑問もあるが、そうなっている。
(左:徳島駅での1500系、右:徳島駅での1500系予備車として配属されている1000系改造車) 四国の車両運用を見ていると、高松はともかくとして、松山は8000系と7000系の電車整備、高知は(元々は)2000系特急整備、徳島は1000系普通列車の整備が進められているように思える。だから、高知付近のキハ58系老朽化にあわせて、1500系を徳島へ投入して、余った1000系を高知へ転出させている。逆に特急型気動車は、高知が(多分)全車2000系なのに対して、徳島付近では今でも185系が主流である。 そうして、徳島へやってきたのだが、確かに1500系は新鮮である。中に1500系予備車として連結器等が改造された1000系を見ることもできた。 10月14日(土)徳島〜阿波池田間15D特急剣山5号 徳島では、3年連続で同じ店で昼食をとって、すぐさま15Dゆうゆうアンパンマンカーに乗り込む。ここでもかずまるは座席に戻ってくることはなく、私もずっと寝ていた。 というわけで、吉野川の風景を楽しむ予定だったのだが、あっという間に阿波池田に到着する。阿波池田では、乗換え時間はわずか2分。しかも、すでに南風14号は阿波池田駅に停車している。何をする間もなかったのだが、アンパンマンスタンプラリーがなくてよかったと思うくらいである。 10月14日(土)阿波池田〜宇多津間44D特急南風14号 この南風14号、グリーン車を連結していないのは仕方ないと思うのだが、毎年乗っていて思うことがある。それは、琴平、善通寺に停車して、次の金蔵寺に運転停車して南風11号を退避する。が、次の多度津には停車しない。3駅連続で停車して、次の多度津を飛ばすという、よく判らん運用になっているのである。最近は岡山中心ダイヤの関係で、予讃線から土讃線への乗換えが不便になっている。
(左:宇多津駅で1017Mが到着、右:続いて13Mが到着) 10月14日(土)宇多津〜松山間13M特急しおかぜ13号 今日の最終ランナー13M。宇多津では予讃線に関して言えば、1時間に上下1回ずつ連結と解放が繰り返されている。こと連結に関しては、宇多津駅手前で高松S編成と岡山L編成がほぼ同時に姿を見せる。高松編成はそのまま進入し、岡山編成は駅手前で信号待ちをする。つまり、どっちが松山側にきても、始発駅の出発時間はほとんど変わらない。ただ、解放に関しては、当然ながら先頭側(岡山編成)が先に出発する。 そのわずか1分後に高松編成が出発する。わずか1分だが、岡山を優先するがために、8000系は運行開始当時に比べて、編成が逆転した。つまり、当初はG車が松山側だったのが、現在は逆になっている。だから、2000系とはG車位置が逆だし、松山駅ではG車に乗るのに一苦労する。宇和島側からG車乗り継ぎする場合は(いるかどうかは不明だが)実に12両240メートル近く移動しなければならない。 それと、細かいことだが、今治駅では現在の4〜8号車の部分しか屋根がないから、雨が降った場合の17Mは屋根のないところだけに乗客が列を作ることになる。今治から下り方面に指定席車に乗る客など滅多にいないのだから(指定席料金が通常期で730円もするし、快てーきザ・席券は50キロ未満では利用できない)、何を考えているのか、という列を待つ人々の不満をよく聞いたが、それもそういう事情があるわけだ。もっとも、最近は3号車が禁煙車になったから、3号車後部ドアはかろうじて屋根の下に入るようになった。 さて、13Mに乗ると、4、5番の4席を占領している2人連れがいた。が、この2人連れは丸亀で下車した。いつも思うことだが、丸亀〜岡山間でG車に乗ってくる人をよく見かける。以前、学生時代でも高松〜丸亀間の指定席乗客をよく見かけたが、丸亀は所得水準が高いのだろうかといつも思う。上り列車で自由席が混むという宿命から、愛媛県東部や香川県では指定席の乗車率が高い要因なのかもしれない。 このG車、8Mは先頭だったから判らなかったが、(先頭座席以外は)足置きが2000系と比べて安っぽい。普通車と同じような造りなのである。しかも、足を置いておかなければ、上に跳ね上がる上に、腰をどっかりと据えると、足が届かない。これはいただけない。かつての急行キロ28でさえ、もっと重厚な造りをしていたのである。リニューアルして手を抜いたか?と言わざる得ない。 で、この13Mに乗って、最後に、今治から乗車してくるかずまるが好きな清掃乗務員に出会った。今日最後の再会であった。【3日目へ続く】(2006.11.11) |